さかい医院。川崎市中原区の内科・循環器科診療所。武蔵小杉駅より徒歩8分。生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病)、心臓病(虚血性心疾患、不整脈)。

乾燥によって起こる病気

  1. ウイルス・細菌の感染症
  2. 乾燥が血栓をまねく?

 

 

<今回対象外>

  • 乾皮症、各種湿疹
  • ドライアイ
  • 虫歯・歯周病、口内炎

乾燥は大敵

身体は60〜65%が水分で出来ている。
体重の2%に相当する水分が不足すると、のどの渇き、 さらに不足すると他の症状が出てくる。
(熱中症関係のページを参照)

 

寒くて空気が乾燥していると、感染症にかかりやすくなる。

粘膜が傷つきやすくなる
 ⇒ 鼻や喉で、細菌や異物を遮断する働きが低下する

 

鼻・のど・肺の粘膜に、繊毛(せんもう:千分の1ミリくらいの太さの毛) が生えているが、
この繊毛が動いて、粘膜表面に粘液の流れを作る(1秒間に約15回動く)
 ⇒ ウイルスやほこりなどを体外に追い出す。 


しかし、冷たく乾燥した空気を吸うと喉の毛細血管が収縮して繊毛の働きが低下
 ⇒ 痰を出す機能が低下して、気管支や肺に炎症が起きやすくなる。

 

長時間の乾燥で、口やのどの違和感、舌がヒリヒリしたり、痰を出しにくくなったり、空咳が続いたりする原因となり、味覚も鈍くなる。

ウイルスは乾燥に強い

ウイルスは生きた細胞の中でしか増殖出来ない。
空気中の水分が多いと、水の粒に、塵や埃と一緒に ウイルスがくっついて床に落ちる。
 ⇒ 単に空気中内で活動(移動)出来ない

 

掃除しなければ舞い上がって吸い込む可能性がある。

つまり乾燥していると、長時間ウイルスが空中を漂う。

インフルエンザウィルスは低温乾燥状態を好む

低温乾燥状態ではウィルスは空気中を 長時間漂っている

湿度35%以下 ⇒ 1日経過しても生存

湿度50%    ⇒ 約10時間後にほぼ全滅

室温21℃、湿度65%の状態を16時間保てば、
 ⇒ 99%ウィルスの増殖力や感染力を奪う

といわれています。

乾燥すると血栓が出来る可能性がある

例としてロングフライト血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)

飛行機以外で、バスや電車の旅行中であっても、発症することがある。
低温乾燥状態+脱水などのことであり、長時間同じ姿勢のことは除く

 

発汗が少ない冬場でも皮膚から水分が蒸発する
喉が渇いた実感がない上に、頻尿となるため、
 ⇒ 水分補給の量や頻度が少なくなる
 ⇒ 体内でも乾燥(=脱水)が進む

 

脱水で血栓が出来やすくなると、脳梗塞、心筋梗塞の危険性が高まる。

 

注)飲む場合は、アルコールやコーヒーなどは利尿作用があり、避けた方が良い

機内の湿度

温度はエアコンにより摂氏24度前後で一定に保たれています。

ただ湿度は、飛行時間が長くなると機内湿度は低下し、長時間のフライトでは湿度は20%以下となります。

 

  • マスクをして吐く息で保湿
  • こまめに飲水

 

参考までに、コンタクト・レンズを使用している方は定期的な点眼、もしくは外しておくことも重要です。

乾燥対策1:保湿

  • マスク
    呼気で保湿

 

  • 加湿器と換気
    1時間に一回は換気をしたり、加湿器を使って湿度50%以上を目標
     ⇒ 加湿器の手入れも忘れずに!

 

  • 洗濯物
    濡れた洗濯物を室内に干す
    アロマオイルを落としたお湯で濡らしたタオルを干してもよい
    水分を残すように固く絞り過ぎないのがコツ

 

  • 観葉植物(有効との説もある)
    自然の気化式加湿器
    土と葉からの蒸発による加湿と天然で、さらに緑がある部屋は精神的に安定する。
     ⇒ 切花、ヒヤシンスやクロッカスなど球根の水栽培、水ゴケを使った洋ランなども良い
    冷たい水道水は、ペットボトルに溜めて、ついでに塩素抜きで植物に優しい水を与える。

    生物なので最低限度の世話が必要となることが1番の問題

 

  • 栄養バランスもかねて
    お湯を沸かす。
    鍋料理がおすすめ。沸かしている時間も長く、鍋も大きいので効果抜群。
    ゆで卵、野菜をゆでる、ラーメンやうどんなどの麺料理も効果的
    食べ過ぎの運動不足はメタボ!

 

  • フローリングを水拭きする(単なるアイディア)
    フローリングの水拭き、カーペットに防菌・防臭スプレーなどで、湿らせる。

乾燥対策2:異物が入らないように

  • うがい
    食後・就寝前・起床時に、口腔内の余分な塩分や刺激物、細菌やウイルスなどを洗い流す。

 

  • お茶うがい
    「カテキン」にはウィルスの繁殖を抑える働きがある。
    緑茶だけでなく紅茶・ほうじ茶・ウーロン茶などでもよく、出がらしでも効果がある。
    しかし、ミルクや砂糖の糖分が入っていると効果が低下する。

 

  • 洗顔
    インフルエンザウィルスは顔などにもついている
    手洗い・うがいとあわせて顔も洗うとさらに効果が上がります。
    しかし石けんは皮脂欠乏となるため必要最小限の使用にとどめる。

 

  • 飴・ガム(注意が必要)
    唾液により湿度を保つ
    しかし虫歯やカロリーの摂りすぎに注意

 

  • 追加
    花粉症の薬の中には抗ヒスタミン薬のような唾液を少なくする副作用があり注意が必要。

 

高温多湿は危険

高温多湿の室内環境はカビの原因であり適度の湿度が重要

結露は湿度が高すぎるため、カビが発生しやすい状態。

カビはアレルギーの原因の一つですが、 超音波式加湿器が肺炎の原因となるレジオネラ菌を 放出して使用していた人が肺炎で死亡した報告がある。
 ⇒ 加湿器の手入れも忘れずに!

相対湿度が40〜60%位が、ダニやウィルスの発生が 小さくなる。

乾燥と病気でメディア紹介

平成24年2月20日 NTV スッキリでVTR出演

 

関係者の方にはお世話になりました。