さかい医院。川崎市中原区の内科・循環器科診療所。武蔵小杉駅より徒歩8分。生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病)、心臓病(虚血性心疾患、不整脈)。

高血圧の合併症

 脳

 脳出血、脳梗塞
 無症候性脳血管障害
 一過性脳虚血発作

 心臓

 左室肥大(心電図、心エコー)
 狭心症、心筋梗塞、冠動脈再建
 心不全

 腎臓

 蛋白尿(尿微量アルブミン排泄を含む)
 低いeGFR(<60ml/分/1.73m2)
 慢性腎臓病(CKD)確立された腎疾患(糖尿病性腎症、腎不全など)

 血管

 動脈硬化性プラーク
 頚動脈内膜・中膜壁厚>1.0mm
 大血管疾患
 閉塞性動脈硬化症(低い足関節上腕血圧比:ABI<0.9)

 眼底

 高血圧性網膜症

 

高血圧は死に至るさまざまな合併症を起こします。人間にとって大事な脳や心臓などで動脈硬化が起こります。

高血圧の治療は不十分

HT_half.jpg

高血圧は非常に多い病気です。4000万人を超えていると言われています。

これは国民3人に1人であり、代表的な家族で両親と子供1人で、両親のいずれかが高血圧となる計算となり、多いのがわかると思います。

しかし、治療を受けている人が半分、外来での血圧調節が良好な人が半分、早朝高血圧まで良好にコントロールされている人が半分と考えられています。つまり、適切に血圧を管理されている方は、全高血圧患者のわずか12.5%と言われています。

つまり日本全国の高血圧患者の約1割しか十分に治療されていないことになります。せめて通院中の方は血圧の管理を十分行い、幸せな生活を送っていただくことを望んでおります。

「高血圧」で医療機関未受診が約半数

2010/01/26 キャリアブレインに以下のような記事がありました。

 

 高血圧と診断されながら治療のために医療機関を受診していない人が約半数に上ることが、医師や農学系の研究者らのグループの調査で明らかになった。受診しなかった理由については、「生活習慣を変えることで改善しようと思ったから」が35.4%で最も多かった。

 調査を行ったのは、「糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会」。昨年11月20−22日にインターネット上で実施。リサーチ会社に登録している人から無作為に選んだ「血圧が正常値」な20−40代の男女300人と、「高血圧の診断経験がある」20−40代の男女300人から回答を得た。

 それによると、高血圧と診断された経験がある人に対し、治療のために医療機関を受診したかを聞いたところ、「受診した」は52.0%にとどまり、約半数が受診していなかった。年代別に見ると、受診した人が最も多かったのは「40代」の58.0%で、以下は「30代」50.0%、「20代」48.0%と続き、年代が下がるほど受診率は下がる傾向があった。
 病院を受診しなかった理由については、「生活習慣を変えることで改善しようと思ったから」が35.4%で最も多かった。以下は、「自覚症状がなかったから」(27.1%)、「放っておいても問題が無いと思ったから」(12.5%)、「治療費が高額になると思ったから」(10.4%)が続いた。

 また、高血圧の診断経験がある人に日頃、血圧値を気にしているかを聞いたところ、「気にしている」は52.3%で、「気にしていない」(「あまり気にしていない」「全く気にしていない」)が47.7%に上った。

 

いつの時代も高血圧は無症状のため、あまり変わっていないようです。

 

「血圧が高い」「血圧が高め」「高血圧です」などと言われていても、治療をされていない方は、手遅れにならないうちに医療機関で相談することをおすすめします。

 

妊娠中も血圧の管理が重要です

妊婦中にみられる危険な血圧の急上昇である子癇(しかん)前症が、子どもの小児期および青年期に高血圧につながる可能性があります。

報告では子癇前症群の収縮期血圧は非子癇前症群よりも平均2.39mmHg高く、拡張期血圧は平均1.35mmHg高く、時間の経過とともに、この収縮期血圧の差により心疾患の死亡リスクが約8%、脳卒中の死亡リスクが12%上昇するとのことです。

子宮内(胎内)環境が、実際に小児の血管機能に影響を及ぼすため、妊娠中の血圧管理は重要です。生まれてくる子どもの血圧を管理するために、まずは通院されている産科の先生と相談をしてみて下さい。