さかい医院。川崎市中原区の内科・循環器科診療所。武蔵小杉駅より徒歩8分。生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病)、心臓病(虚血性心疾患、不整脈)。

虚血性心疾患とは

心臓の筋肉への血液の供給が減ることや途絶えることを虚血(きょけつ)といいます。狭心症と心筋梗塞の2つをまとめて虚血性心疾患と呼んでいます。

狭心症と心筋梗塞の大きな違い

どちらも心筋への血流(酸素不足)が途絶えます。

狭心症では一時的に心臓の血管(冠動脈)から心臓の筋肉(心筋)へ血液が少なくなったり途絶えますが、血流が回復すれば痛みは消えます。つまり心筋は生きています。

一方で心筋梗塞は血管が完全に閉塞し、血流が長い時間完全に途絶えるため、心筋が 壊死 ( えし ) (死滅)をするため回復せずに心臓に大きな障害が残ります。一般的には30分以上持続するものですが、血流が改善しても、心筋が壊死を起こしているため痛みが残ります。つまり心筋は死んでいます。

心臓の筋肉が生きているか否かの違いであり、かなり大きな違いです。

胸痛はどんな時に起こる?

狭心症の症状としては、階段や坂道を上がったとき、急いで歩いたり・走ったりしたとき、重い荷物を持って歩いたとき、排尿・排便時、興奮したとき、食事中〜後など何か誘因となるものがあることが多いです。 夜寝ているとき、起床・覚醒時、寒冷刺激などでも起こる場合があります。

心筋梗塞の場合には、上記の症状が改善せず続きます。

その他に胸痛が出る病気

肺梗塞・急性心筋梗塞・急性大動脈解離は命の危険があるものであり重要な病気です。

その他心膜炎・胸膜炎、不整脈、肺炎、心筋炎・心筋症、心臓弁膜症、消化器疾患(食道・胃・胆道)、神経・骨格(変形性脊椎症、骨折、外傷)、換気症候群、自然気胸、帯状疱疹なども胸痛が起こる病気です。

胸痛(胸が痛い)の時間

狭心症では、胸の痛み(胸痛)(発作)は突然始まり、発作と発作の間では全く症状が無くなります。数分〜長くて15分程度と持続時間は短く、大部分は1〜5分程度です。

急に痛みが出て、1時間以上続く場合には狭心症は考えにくいですが、心筋梗塞を起こしている可能性が高いため、状態によっては救急車で病院を受診していただく必要が出てきます。

また一瞬で直ぐになおるもの、数時間かけて徐々に強くなるようなもの、発作の始まりと終わりがはっきりしないものは狭心症とは考えにくいため他の病気を考えます。

心臓の検査

院内で行うことができる検査

心電図、胸部レントゲン、心臓超音波(心エコー)などを行うことができます。
必要に応じて他院へ精密検査のため紹介しています。
研修医・新入局員のための冠動脈造影
(かなり前に作成したものであり、間違いがありましたら、連絡をしていただければ訂正させていただきます)


心電図検査

心臓は電気で制御されているため、その弱い電気を体の外から変化を時間を追って記録しています。 健康診断や通常の外来で検査しているものは「安静時心電図」であり、体に負担がかかっていない状態で記録しています。
病気の有無を見るために、運動して記録するものが「運動負荷心電図」です。狭心症や不整脈など運動によって発作が起きて、心電図の異常を記録することが出来ます。

1日中記録することが可能な「ホルター心電図」もあります。携帯型の心電図を装着して、24時間連続して心電図を記録することで、夜間や日常生活中の異常の有無を検査することが可能です。入浴が出来ないこと・2日連続して来院する必要があること・機械が少し邪魔なことなど制限はありますが、むしろ仕事や日常生活は普段通りにして下さい。

 

胸部レントゲン

レントゲンを使用して心臓・肺・大動脈・骨などを見ることが可能です。

 

心臓超音波検査

体の大部分は水分であり、魚群探知機と同様に水分とその他のものを分けて画像として表示する装置を利用して、心臓の内部の異常・動き・周辺の病気などを診ることが可能です。
研修医のための心臓超音波検査
(かなり前に作成したものであり、間違いがありましたら、連絡をしていただければ訂正させていただきます)

どんな感じの痛み?

胸の痛みを表現すると、前胸部が締め付けられる・押しつぶされる・緊満感・圧迫感・搾られる・重苦しいなど漠然とした痛みであることが多いです。一般的にはキリキリ・チクチク・ズキズキなどは他の病気を考えます。

通常は胸の中央〜左胸ですが、左肩〜左腕、背中、首〜下あご、みぞおち、などに痛みが広がることもあり、これは放散痛と呼びます。

また痛みを感じる範囲は手のひら・拳で、”この辺”と前胸部をさすことが多いです。

指で1箇所をさすような限局した痛みは他の病気を考えます。

しかし右胸・こめかみなど他の所の痛みが出ることもあります。特に糖尿病の患者さんでは神経障害により痛みのない虚血発作(無痛性心筋虚血)や、心筋梗塞になっても全く痛みがなく軽い息切れ程度の症状の場合(無痛性心筋梗塞)がありますので注意が必要です。

虚血性心疾患で関連するメディア出演など

平成19年7月   :関西テレビ(FNN系列)、牛に願いを、資料提供

平成24年2月12日:FNN、MrサンデーにVTR出演(狭心症)

平成26年5月24日:タウンニュース記事掲載(心筋梗塞)

関係者の方には大変お世話になりました。