〒211-0064 神奈川県川崎市中原区今井南町 9-34
東急東横線「武蔵小杉」、南口より徒歩8分
診療時間 | 午前9~12時 午後3~6時 |
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休診日 | 木曜日・土曜日午後・日曜日 |
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無症状の間に病気が徐々に進行して、ある日発作を起こして、最悪の場合には死亡してしまう可能性があるため、怖い病気です。
よく外来で、「ポックリ死ねるなら・・・」と言われる方がいらっしゃいますが、確かに患者様本人は一瞬かもしれません。しかし、運転中に渋滞の最後尾に・・・、運転中に児童の列に・・・、ホームの端で発作を起こしたら・・・、満員電車の中・・・など、周辺の方や残された家族のことも考えてください。
おそらく交通事故の中にはこのようなことがあると思います。実際、大学の救命救急センターへ勤務していた際に、交通事故で搬送された患者様が、心筋梗塞によって致死的な不整脈を起こした後に心肺停止となり、事故を起こしていました。幸い救命処置によって患者様は生還し、以後元気に外来へ通院されておりました。
上記のようにならないためには、日々の生活に注意すること、健康診断で早期発見し、病気となった場合には十分な治療を行う必要があります。
心臓病・血管病の危険因子
1990年に本邦で初めて報告され、2004年に発生した新潟中越地震の震災直後に発生が多く報告されております。東日本大震災直後にも多くの発生したとのことです。
原因は未だ明らかになっておりませんが、ストレスによる内因性のカテコールアミンの増加などの関係が考えられており、震災後などに多く発生する可能性のある循環器疾患です。 震災関連で多く発生しているため、注意が必要です。
全身へ血液を送っている左心室
通常は全体的に均等に縮むことで全身へ血液を送っています。
しかし「たこつぼ型心筋症」の時は
心臓の先(心尖部)の筋肉が動かなくなり、心臓の根元(心基部)が過剰に縮むようになります。
この縮んだ時の形が、たこ漁の際に使用される「蛸壺」の様な形をしているため、
「たこつぼ型心筋症」と言われています。
大震災で有名となりましたが、外科手術後、交通事故、肉親の死去など、日常生活では感じられないほどの強いストレスで発症することは比較的多いです。 その他、友人の死、激しい口論や議論、強盗被害、戦争、激しい運動、検査や手術での極度の不安でも起こる可能性があります。 発症率は高齢女性が高いが、若年者や男性のほか、明確な原因のない人でも 起こる可能性はあります。
避難した住民同士で口論などして、ストレスをためないように注意が必要です。
症状は、突然の胸痛から始まり狭心症、心筋梗塞などによく似た症状です。
診断は、心電図における虚血性変化や、心臓超音波検査による特徴的な心室基部の過度の収縮と心尖部広範囲におよぶ収縮低下を手掛かりに、狭心症、心筋梗塞との鑑別を最優先に行う必要があります。冠動脈造影(正常冠動脈)と特徴的な左室造影所見で診断されます。
治療は、ストレス要因の除去と安静です。 予後に関して明らかなデーターはありませんが、一般的には1〜2週間程度で回復することが多いです。 しかし不整脈や心不全で亡くなる重症例や再発する例もあります。
たこつぼ型心筋症で取材を受けました。
平成24年5月23日 「夕刊フジ」に記事が掲載
川崎市中原区 武蔵小杉駅より徒歩8分の内科一般・循環器内科の医院です。
高血圧・脂質異常症・糖尿病・生活習慣病・メタボリックシンドロームなどの動脈硬化に関する病気、狭心症や心筋梗塞、不整脈、弁膜症などの循環器の診療を行っております。
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今井南町 9-34
東急東横線「武蔵小杉」、南口より徒歩8分
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木曜日・土曜日午後・日曜日