さかい医院。川崎市中原区の内科・循環器科診療所。武蔵小杉駅より徒歩8分。生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病)、心臓病(虚血性心疾患、不整脈)。

電子カルテを導入しています

受付・診察・会計まで職員一同が情報を共有することで、患者様の診療を円滑に行うことが可能となっています。

 

従来のカルテでは、受付にてカルテを探し、診察室まで搬送し、医師が直接内容を記載したものを職員が転記し、さらに受付へ戻し、会計の入力をしておりました。 つまり探したり転記したりする作業が多く、時間と労力がかかっていました。この一部は機械的な作業であり、この業務の効率化をするためにコンピュータを導入し、職員が本来行うべき仕事を十分に行うことが可能となります。

これによって受付から診察まで、診察終了から会計までの時間を短縮することが可能となっております。

院内ネットワーク←院内ネットワーク

 

以前は神奈川県高座郡寒川町にあります、宗教法人 寒川神社 寒川病院へ勤務しておりました。旧病院の老朽化に伴い、平成16年8月に新築移転を行いました。この際に全室個室となり、電子カルテを全面的に導入しました。外来・病棟・医事・放射線機器・超音波・内視鏡・栄養科などほとんどの部門で導入し、事務・診療録・オーダー・結果表示・画像表示はほぼ全て可能となっております。紙媒体や他院フィルムもスキャナーを用いて電子化することが可能です。病棟においても無線LANによって携帯端末を用いて看護師の入力やオーダー実施確認と医師の指示や診療録の記入が可能となっております。この電子カルテを中心として、院内の情報伝達の責任者をさせていただいておりました。

 

診療所・クリニック・中小病院の方で、電子カルテの導入に関して、多少は経験がありますので、気軽に相談してください(基本的にはメールにて連絡をお願い致します)。

電子カルテのメリット・デメリット。診療科別に特徴があります

電子カルテは、使用する診療科によって利用方法が異なるため、導入される施設の診療科によって仕様が異なることが多いです。また使用する医師の技量・好みにも左右されるため、代表的な診療科別の特徴に関して記載しました(大部分の電子カルテは使用者数の多い内科が主体で検討されています)。

 

 内科・外科

セット登録が多い

場合によって問診の代理入力 処方・検査のDo機能

院内緊急検査と外注検査の併用

検査・接続機器が多い

画像ファイリング

シェーマが少ない

健診セットが必要 

 小児科

患者数が多い(操作性を重視する)

兄弟や両親などの同時入力

体重から成長曲線と対比

同時に健診や予防接種などの自費診療 セット登録が多い

全身のシェーマ

接続機器は少ないが、院内検査の連動

力価(mg)入力(体重から自動換算も)

 整形外科

画像ファイリング(一部外傷のデジカメ使用)

自賠責や労災など交通外傷関係

各種書類作成機能 シェーマが必要

一部テンプレート

リハビリオーダー(受付・会計、治療計画書)

リハビリを含めると操作する人数が増加

 眼科

接続機器が特殊(数値入力テンプレート) 専用画像ファイリング

シェーマが必要

セットも多い(検査・処方)

診察前処置・検査が多い

不定期の来院 

 耳鼻咽喉科

接続機器が特殊 シェーマが必要

患者数が多く、季節変動もある

処置のみ患者も多い

処置と同時進行で入力

多くのセット

 産婦人科

自費が多い(一部は健診機能を追加)

受付での問診入力 産科は入院への対応(分娩はパスの導入)

特殊な検査結果入力、一部は連動

一部画像管理

婦人科の漢方薬処方 

 皮膚科

画像ファイリング(デジカメ or スキャナー) 全身のシェーマ

セットが比較的多い

自費診療も多い(特に美容関係)

外用薬の処方時にコメント入力 

 精神科

直接入力が多い(時に長文となる)

場合によっては音声入力も考慮

家系図が必要となることがある 多くの処方のDo機能

セットや検査が少ない

接続機器が少ない 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で、カルテの内容・病名・薬剤など検索する機能が必要となることもあります。 病名に関しては入力支援が不十分である事が多いようです。

 

いずれにしても、他人の意見も重要ですが、実際に画面を見て操作を行うことが重要と言えます。医師の場合はカルテ入力や画像関係、事務では受付やレセプト作成など、個人の意見が中心となることが多いですが、院内全体で運用が円滑に行えるように考慮する必要があります。

 

全てを電子化することが理想ですが、費用・院内の運用・操作性・個人の技量など様々な問題があります。ほとんどの場合は、紙媒体をうまく使用して円滑な業務フローを作成する必要があります。

 

まず、病床数に関係なく、電子カルテが本当に機能している病院を探し、見学を行うことが重要です。この際に電子カルテの操作に目が向けられますが、一番大切なことは「病院の運用」です。どの様にして電子カルテを道具として活用しているかを聞き出してください。

 

電子カルテのメリット

  • 業務効率化
    • カルテスペースの削除(保存場所の費用削減を含む)
    • カルテ運搬作業の削減(人件費、不明カルテ捜索時間の短縮なども含む)
    • 受付や会計待ち時間の短縮
    • PACSでフィルムの保管庫や消耗品の削減
    • 情報の共有(字が判読可能なことも含める)
    • レセプト業務の時間短縮
    • 検査会社・検査機器との連動
    • 検査結果の表示・グラフ化
    • 請求漏れの軽減

 

  • インフォームドコンセント
    • 患者への説明

 

  • データの2次利用
    • 紹介状の作成
    • 各種統計資料作成

 

  • リスクマネージメント
    • 転記ミスの防止
    • 情報の一元管理

電子カルテのデメリット

  • 費用
    • 導入費用(導入しただけでは収入にならない)
    • ランニングコスト(電気・消耗品・修理費)(カスタマイズ・プログラム修正)

 

  • 患者満足度
    • 端末操作時間で本当の診察は短縮

 

  • 入力
    • 接続費用
    • 入力支援の検討
    • 入力ミス
    • 患者が日本語入力で理解してしまう
    • 入力による疲労(DVT症候群)

電子カルテの導入で大切なこと

電子カルテの導入に関して、効率化をはかり情報を一元管理が出来るようになりますが、けして楽になるばかりではありません。 特に医師の負担は増加します。入力の苦労を軽減できるようになると本当に普及すると思います。

 

ただ現時点では、導入を検討されている場合にはメリットよりむしろデメリットを正しく理解する必要があります。

  • 電子カルテはあくまでも道具
  • 費用がかさむこと
  • 人員は削減ではなく再配置する必要がある
  • 最後に一番重要なことは病院の運用を十分検討する
  • 職員の意識改革

この検討する作業が一番労力を使います。

 

病院へ電子カルテを導入する際に、操作する全ての人に導入する必要性、実現が可能なものと不可能なもの、コスト意識など多くのことを理解してもらう必要があります。この説明を繰り返すことで職員の意識改革を行い、最終的に運用が決定し、診療を行うことが可能となります。

 

電子カルテは、魔法の箱ではありません。操作する人が正しく使用して始めて機能するものです。導入して夢のような診療が出来ると思っている方が多いようですが、職員との間・業者との間で十分に検討し、時間をかけて意見交換を行うという、影の努力が大きいことを理解せずに導入すると大変な結果となります。 電子カルテのメリットはもちろんデメリットも十分考慮して検討してください。

 

電子カルテに関して、中小病院・診療所と導入し、実際の使用経験よりメリットとデメリットを記載しました。他の方と分類が異なったり個人的な意見があったりしますが、参考にしてください。

電子カルテの導入を検討されている先生

電子カルテの導入を検討されている先生へ

 

導入・維持費用を抑えたい、入力に不安があるなど、なかなか導入に踏み切れない先生に対して、

某社と共同開発し、電子カルテ導入のお手伝いをしております。

 

神奈川在住のため、東京23区、神奈川の範囲であれば

メールにてご連絡を頂ければご相談に応じます。