さかい医院。川崎市中原区の内科・循環器科診療所。武蔵小杉駅より徒歩8分。生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病)、心臓病(虚血性心疾患、不整脈)。

non HDLコレステロール(non HDL-C)値

動脈硬化性疾患予防ガイドラインが改訂になり、はじめてnon HDLコレステロール(non HDL-C)値という指標について言及されました。

 

non HDL-C値は、TC値からHDLコレステロール(HDL-C)値を引いた値で示されます。

抗動脈硬化作用を有するHDLの影響を除いたものであるため、LDL、IDL、VLDLをはじめ、レムナントやsmalldense LDL等の動脈硬化惹起性の高いリポ蛋白を総合的に判断できる指標として注目を浴びています。

 

non HDL-Cの利点としては、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 日常診療で測定するTCおよびHDL-Cから簡便に計算でき、TCおよびHDL-Cは食事の影響を受けにくいので、空腹時以外の採血時でも使用できる。
  2. TG 400mg/dl以上の高TG血症の患者でも、nonHDL-C値を指標とすることができる。
  3. インスリン作用不全による糖尿病患者の脂質代謝異常や、メタボリックシンドロームなど低HDL-C血症、高TG血症が前面へ出てくる脂質異常の管理には、LDL-C値よりもnon-HDL-C値が指標として用いやすい。

 

しかし、現段階では日本人の研究が不十分であり、今後確立してくるものと思われます。