さかい医院。川崎市中原区の内科・循環器科診療所。武蔵小杉駅より徒歩8分。生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病)、心臓病(虚血性心疾患、不整脈)。

カゼと抗生物質

かぜの原因の約90%はウイルスで、200種類以上あり、その種類によって少しずつ症状が異なります。

  1. ウイルスは遺伝子だけの最も原始的な生物で、自らの力では増殖できないため、細胞に感染して、その中の仕組みを使って自身を複製し、増殖・感染をしてゆきます。
  2. 細菌は自ら生存し、自身で増殖することが出来ます。

抗生物質は細菌の細胞壁を出来ないようにしたり、細菌の細胞内でタンパク質が出来ないようにしたり、細胞内でエネルギーが出来ないようにしたり、細胞のDNAを切断したり、核酸合成が出来ないようにしたりして細菌が増えないようになります。

このように細菌に直接効果がある抗生物質は、遺伝子しかないウイルスには効果がありません。

 

抗生物質が処方される場合は、現在のウイルス感染の治療ではなく、ウイルス感染によって粘膜が正常に機能しない場所に細菌が感染する場合があり、このウイルス感染に続く細菌感染を予防するために使用することがあります。しかし最近ではこの予防もあまり有効でないとの報告もあります。

かぜの診察では、どのウイルスに感染しているかは問題ではなく、どこにどんな症状が強く出ているかが問題であり、治療はその症状を抑える対症療法が中心となります。