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ヒートショックとは

ヒートショックとは、家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことです。

急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。

家庭内で高齢者が死亡する原因の4分の1を占める「ヒートショック」

年間1万人以上(平成25年中の交通事故死 4,373人、1970年の16,765より 73.9%減少していますが・・・)。
さらに病死と判断されている方も多く、実際の数はもっと多いと考えられています。
少なくとも交通事故の2倍の死亡数であり、大きな問題です。

浴槽内溺死の8割以上は高齢者であり、その最大の原因と考えられています。

日本に多い原因は、「熱い湯に首まで浸かる日本の入浴文化 」によるものと考えられています。

ところで「ヒートショック」は、医療業界よりも、建設業界で使われている言葉ですが、最近では医療業界でも知られるようになってきました。 

冬場は高齢者の入浴の際に、部屋と脱衣所・浴室の温度差に注意

「東京都健康長寿医療センター」が今年3月に公表した47都道府県の消防本部へのアンケートでは、入浴中に心肺停止し、救急搬送された65歳以上の高齢者が2011年に9360人(男性4654人、女性4706人)でした。

80歳以上が60%(5386人)人、70歳代が3257人、65〜69歳が717人と高齢なほど多かったとのことです。月別では1月が1759人と最多で、続いて12月が1722人と冬に多く、8月の165人と夏場は少なくなっていたとのことです。

住宅の暖かさに不満を感じている

暖差リスク予防委員会が、2014年10月にインターネットで行ったアンケートによると、約半数が冬の住宅の暖かさに不満を持っている。
なんと、46.2%と約半数が「やや不満」「不満」と回答しています!

さらに暖房をつけても部屋が寒い、暖房をつけた後、部屋が暖まるのに時間がかかると続きます。
やはり全国調査でも、脱衣所、浴室などを寒い場所と感じているようです。

入浴時には服を脱ぐことで寒さが増し、体内では熱が逃げないように皮膚表面の血管を縮めるため、血圧が上昇します。
湯船で温まりますが、この時に身体を温めるため、皮膚の血管が広がり血液を温めます。しかし血管が広がることで血圧が急激に低下します。
この急激な血圧変化が重大な病気を起こします。最悪の場合命を落とす場合もあり、高齢者が自宅で亡くなる大きな原因となっています。

皆様も寒くて震えたり、湯船から立ち上がった時にフラッとしたことはありませんか?
寒い冬期には、浴室を暖める様にして下さい。

ヒートショックは何が起こっている?

冬場の暖房が効いた部屋から寒い廊下やトイレへ行くときに、「ブルブルッ」としませんか?

室温の急激な変化から体温を調節するために

  • 筋肉を震わせて熱を作っています。
  • 同時に、体の表面から熱が逃げないように血管が収縮し、血圧や脈拍が上がります。

リビング→廊下・脱衣所→浴室と室温が低下しますが、この温度差が大きいほどヒートショックは起こりやすいです。
さらに熱いお湯に入った瞬間にも熱い刺激で血圧は上昇しますが、温まり始めると急激に血圧は低下します。この血圧の急激な変化(乱高下)が危険です。

高血圧や糖尿病、脂質異常症など動脈硬化が進行した高齢者では、

  • 血圧の上昇で心筋梗塞、脳梗塞や脳出血など(病死)
  • 血圧の低下により意識を失うことで溺死

などを起こす原因となります。

特に冬場の冷え込んだトイレ・洗面・浴室など、極端な温度差がある場所は注意が必要です。

血管が縮むと血圧が上昇します

 皮膚の血管が縮むと血圧は上昇します。

車の渋滞のように車線が減少して、1車線を通る車の数が増えるようなイメージです。

しかし、渋滞と異なり流れが滞るわけにはいきません

 

全身へ同じ量の血液を運ぶために、圧力が上がります。

車線数が減少しても同じ量を運ぶ工夫がされています。

ヒートショック:10度以上の温度差に注意

1.  入浴時に、寒い脱衣所・浴室の洗い場などで急激に血圧が上昇し、浴槽の熱いお湯で心臓にも負担がかかりさらに血圧が上昇します。

2.  しかし浴槽につかっていると、温熱効果で血行が良くなるため急激に血圧が低下します。

3.  最後に温まった体で寒い脱衣所へ出ることで、再び急激に血圧が上昇します。

この様な急激な血圧の変化が負担となります!

10度以上の温度差に注意!

ヒートショック:こんな人は要注意!

•年齢

  65歳以上

•持病

  動脈硬化が進行(狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞の方)

  肥満・メタボリックシンドローム、さらに高血圧や糖尿病

  不整脈がある

•入浴の習慣

  一番風呂、または深夜の入浴、または1人で入浴

  飲酒後や食直後、薬を飲んだ直後の入浴

  熱いお風呂に、首までつかり長湯する(42℃以上)

•居住空間

  自宅の浴室や脱衣所に暖房設備がない(20℃未満)

  築年数が経過した家、浴室がタイル張りで窓がある

  居間、浴室、トイレなどが離れている

ヒートショックの認知度

暖差リスク予防委員会が、2014年10月にインターネットで行ったアンケートによると、「ヒートショック」という言葉は約50.9%が知っているそうで、言葉は認知されています。
しかし高齢者のことで、自分は無関係と思っている方が多いとのことです。

自宅を建てる際に、何を気にされていますが?
デザイン?、金額?、ブランド?

長期住み続ける住宅であり、健康を維持することも大切です。
現在の年齢から、何年間住むことを想定していますか?
30年としたら、施主も+30歳となり、高齢者に近づいているのでは無いでしょうか?

つまり、将来自分の家族が一番関係する住宅です。
健康を維持するために、自宅内での温度差を無くす工夫をされてみてはいかがでしょうか?

ヒートショック対策:サーモフリー

1.  人の問題

  1. 高齢者・高血圧の方は1番風呂を避ける
  2. 浴室が暖まってから入る
  3. 「かけ湯」「半身浴」をうまく組み合わせて徐々に暖めるようにする

2.  浴室・浴槽の問題

  1. 浴槽のふたを開け、洗い場にマットやスノコを敷くことで、急激な体温の低下を防ぐ
  2. シャワーで給湯すると浴室の温度を上昇させる
  3. 浴槽のお湯の温度は、41度以上で死亡者数が増加するため、41度以下にする

3.  根本的に解決

  1. トイレ・洗面・浴室に暖房設備を設置する
  2. 生活空間全体を暖かくする
  3. 最終的には高断熱高気密住宅が理想

ヒートショック対策の最終的な目標は、居住空間内の温度差をなくし、家全体を快適温度に保つ(サーモフリー)

ヒートショック関係でメディア

平成21年10月30日、平成22年11月5日:タウンニュース記事掲載(ヒートショック)

平成22年2月1日:Partner(マニュライフ生命保険)記事掲載

平成23年11月20日の日本経済新聞への記事掲載
後に以下の取材がありました。

平成23年11月24日:TBS、みのもんたの朝ズバにVTR+生出演

平成24年1月号:保健同人社の記事監修

平成24年1月16日:夕刊フジに記事掲載

(上記同日:テレビ朝日ワイド!スクランブル佐々木正洋の夕刊キャッチアップで記事紹介)

平成24年1月7日:ANN、スーパーJチャンネルに音声で出演

平成24年1月10日:FNN、スーパーニュースにVTR出演

平成24年1月17日:TV TOKYO、NEWS アンサーにVTR出演

平成24年1月24日:TBS、みのもんたの朝ズバでコメント紹介

平成24年2月5日:FNN、Mrサンデーに資料提供

平成24年11月20日:TBS、みのもんたの朝ズバでコメント紹介

平成25年1月1日:クック&ライフ 1月号 記事掲載

平成25年1月5日:インタープレス 健生ニュース 第2514号 監修

平成25年1月16日:日刊ゲンダイに記事掲載

平成25年1月28日:ANN、スーパーJチャンネルにVTR出演

平成25年2月2日:web R25記事掲載

平成25年2月15日:タウンニュース記事掲載

平成26年2月6日:TBS、朝ズバでVTR出演

平成26年12月24日:Health Today 特集

平成26年12月25日:インタープレス 健生ニュース 第2585号 監修

平成27年1月20日:北海道新聞朝刊 記事掲載

平成27年2月1日;月刊「みすみ」記事掲載

平成27年2月20日:「ポンタ劇場」の映像の中、暖差リスク予防委員会「暖差サイズ」でコメント

平成27年12月号:保健同人社の記事監修

平成27年12月1日:アエラホームHP記事掲載

平成27年12月16日:フジテレビ「バイキング」ひるたつ (YouTube) 生出演          

平成27年12月末:CLARGE18(アエラホーム)記事監修

平成27年12月29日:家電批判 2016年2月号 記事監修

平成28年1月21日:テレビ朝日 グッド!モーニング(コメント紹介)

平成28年1月22日:TBS、あさチャン!(コメント紹介)

平成28年1月28日号:週刊文春 記事監修

平成28年3月6日 BS12 生活向上エンタテイメント VTR出演

平成28年10月24日:フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」生出演

平成28年10月25日:フジテレビ「めざましテレビ」VTR出演

平成28年11月1日:女性自身 記事監修

平成28年12月4日号:サンデー毎日 記事監修

平成29年1月8日・15日号:サンデー毎日 記事監修

平成29年2月6日:ANN、スーパーJチャンネルにVTR出演

その他にも出演、監修などあり

関係者の方には大変お世話になりました。

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