〒211-0064 神奈川県川崎市中原区今井南町 9-34
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診療時間
午前9~12時
午後3~6時
休診日
木曜日・土曜日午後・日曜日

血圧の薬は続ける必要があります。
カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬など薬剤の簡単な解説も行っています。

高血圧の治療目的は、単純に数字を下げることではありません。将来病気にならないために、現在治療しています。

このため自己判断で薬をやめたりすることは危険です。

血圧の薬は眼鏡と同じです。眼鏡をかけると良く見えますが、はずすとすぐ見えなくなります。

つまり、飲んで血圧が下がっていても、やめると血圧がもとに戻ります。

つまり、薬で治るわけではないため、中止することは出来ません。

中止するためには、動脈硬化が進行する前に生活習慣を改善し、正常な状態となる必要があります。

   視力低下と眼鏡  高血圧と薬
 1  視力が低下し、見えにくくなる  様々な原因で血圧が上昇する
 2  眼鏡をかける  血圧を下げる薬(降圧薬)を飲む
 3  視力が回復する  血圧が正常の範囲まで改善する
 4  通常の生活を送ることが可能となる
 5  眼鏡を外すと・・・  血圧の薬を中止すると・・・
 6  視力が以前のように低下  血圧が以前のように上昇
 7  周囲が見えにくくなる  動脈硬化が進行する
 8  例えば、何かにぶつかり怪我  様々な病気となる

自己判断で薬を中止することは危険です。このため医師と十分相談してください!

薬を飲んでいても、生活習慣・食生活などの改善をしない場合は、動脈硬化が進行するため、いずれにしても生活習慣や食生活を見直す必要があります。

ネット上で、47NEWSに以下の記事が掲載されていました。

 

 メタボリック症候群の診断基準より腹囲が大きい高血圧患者のうち、薬で血圧を目標値まで下げられているのは36%にとどまり、腹囲が小さい場合の59%を下回ることが24日、日本心臓財団の生活習慣病に関する調査で分かった。財団は「太っていると、薬を使っても数値をコントロールするのが難しいようだ」としている。

 腹囲に関するメタボリック症候群の診断基準は、男性85センチ、女性90センチ。ほかの病気でも、脂質異常症の数値を薬で目標まで下げられているのは、腹囲が大きい患者が54%だったのに対し、小さい患者は66%。糖尿病も腹囲が大きい患者は26%、小さい患者は39%だった。

 調査対象は、生活習慣病の治療を続けている全国の男女1351人。日本高血圧学会などが「脳卒中や心筋梗塞などになりにくい」として定めた目標値を満たしているか調べた。

 

薬のみで治療は不可能であり、生活習慣を改善し肥満も改善する必要があります。

高血圧の治療に使われる薬の半数以上がカルシウム拮抗薬に分類されます。血管を広げて血流を改善し、血液の抵抗が減ることで血圧が下がります。高血圧症や狭心症の治療に広く使われています。

一般的には、効き目がよく、安全で安定した降圧効果を発揮する持効タイプの製剤(1日1〜2回の服用)を用います。

十分な効果が得られない場合、あるいは重症例では2〜3種類の降圧薬を併用することがあります。相乗作用により降圧効果を強めたり、作用の異なる降圧薬を少量ずつ用いたりすることで個々の副作用を抑えようという狙いがあります。

血圧を適切に保つことで、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。

Ca拮抗薬薬のアムロジピン(ノルバスク・アムロジン)と、スタチン系コレステロール低下薬のアトルバスタチン(リピトール)の配合薬です。高血圧症と高コレステロール血症(高脂血症・脂質異常症)を併発しているときに用います。

血圧を上げる「アンジオテンシンⅡ」という体内物質をおさえる作用があります。これにより、体の血管が広がり、また水分や電解質が調整されて、血圧が下がります。心臓や腎臓の負担を軽くする効果も期待できます。(多少作用機序が異なりますが、ACE阻害薬に近い降圧薬です)

心臓の負担を軽くし、糖尿病の発症抑制効果も期待できます。ACE阻害薬に多い「咳」の副作用はほとんどありません。新しいタイプの薬ですが、そのようなメリットから処方される機会が増えています。

十分な効果が得られない場合、あるいは重症例では2〜3種類の降圧薬を併用することがあります。相乗作用により降圧効果を強めたり、作用の異なる降圧薬を少量ずつ用いたりすることで個々の副作用を抑えようという狙いがあります。

上述のARBと少量の利尿薬(後述)の配合剤です。

併用により降圧効果が強まり、十分血圧が下がるようになります。利尿薬の成分はどれもヒドロクロロチアジド、含量は通常の1/4〜1/2ほどです。

ARBとCa拮抗薬の配合剤です。降圧効果の増強効果があり、この組み合わせは日本で繁用されております。

今後、1つの薬剤で効果不十分な場合に選択されてくる可能性があります。

ACE阻害薬は、昇圧物質「アンジオテンシンⅡ」の生成を抑えることで、血圧を下げます。多くの大規模臨床試験がおこなわれ、長期予後の改善効果においても、ACE阻害薬の有用性は確立されています。しかし、「咳」の副作用が多く、近年はアンジオテンシン受容体拮抗薬が発売されたため、使用機会が減っています。

体の余分な水分を塩分とともに尿に排出するお薬です。循環血液量が減るので、むくみがとれて血圧も下がります。同時に心臓の負担も軽くなります。

また、古くからある薬で、値段(薬価)が安いというメリットがあります。

少量であれば副作用もほとんどなく、併用薬としても優れており、最近ではアンジオテンシン受容体拮抗薬と利尿薬を合わせた薬も使用されています。

レニン・アンジオテンシン系という高血圧に大きく関係するサイクルがあり、レニンはこのサイクルの起点となる酵素です。このはじめの物質を抑えることで、アンジオテンシンという物質が減少し、血圧が低下します。前述のACE阻害薬やARBと似ています。

ただし、食事の影響を受けやすいので、食後と決めたら毎日同じ条件で服用して下さい。

心臓にある交感神経のβ受容体を遮断し、心臓を休ませて血圧を下げます。

高血圧、狭心症、不整脈(頻脈)の治療に用いるほか、心筋症や心不全の治療に応用されることもあります。急に服用を中止すると、反発的に症状が悪化することがあるため、自分だけの判断で止めないで下さい。

血管にある交感神経のα受容体を遮断し、血管を広げることで血液の抵抗が減り血圧が下がります。高血圧のほか、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いることもあります。

立ちくらみを起こしやすいので注意してください。

α遮断作用とβ遮断作用を合わせ持つお薬です。

アーチストは、心筋症や心不全の治療に応用されることがあります。アルマールは震えの治療にも用います。

妊娠時や授乳中の降圧薬

2014年の4月に高血圧のガイドラインが発表予定ですが、この中で妊娠時や授乳中の降圧薬の治療に関して記載が追加されるようです。

 35〜40歳の高齢妊娠は4人に1人となり、妊娠高血圧症候群のリスク増加が危惧されています。

 妊娠20週未満の第一選択薬として中枢作動薬メチルドパ,血管拡張薬ヒドララジン,αβ遮断薬ラベタロールの3剤が,20週以降ではこれにCa拮抗薬ニフェジピンを加えた4剤が示されました。

 妊娠中のACE阻害薬の催奇性は否定的な報告もあるが,安全性の上で「原則禁忌」とし,β遮断薬やCa拮抗薬を投与する場合は患者へのインフォームドコンセントを行い,医師の責任の下で使用することが可能となりました。

 さらに従来,降圧薬服用例では授乳の中止が望ましいとされていましたが,今回「授乳が可能と考えられる降圧薬」として,以下の10成分が提示される予定です。

 

  • Ca拮抗薬:ニフェジピン(アダラート),ニカルジピン(ペルジピン),アムロジピン(ノルバスク,アムロジン),ジルチアゼム(ヘルベッサー)
  • αβ遮断薬:ラベタロール(トランデート)
  • β遮断薬:プロプラノロール(インデラル)
  • 中枢作動薬:メチルドパ(アルドメット)
  • 血管拡張薬:ヒドララジン(アプレゾリン)
  • ACE阻害薬:カプトプリル(カプトリル),エナラプリル(レニベース)

高血圧ワクチンの研究が、実現に向け着実に成果を上げつつあります。

 

高血圧患者の約90%は、生涯薬物療法が必要です。しかし、自己判断で服用を中止したり、指示通り服薬しない患者が多いことが問題となっています。わが国では、適切な降圧薬治療を受けている患者は全体の8分の1と言われています。適切な治療を行う治療方法の開発が必要となっています。

アンジオテンシンIIタイプ1(AT1)受容体に対するワクチンで高血圧発症を予防する治療が期待されています。
今回の研究では、3回の接種により、重大な副作用を見ることなく、6カ月間にわたって降圧効果が維持されます。

 

さらに経口ワクチンも開発中であり、胃で消化されない米の蛋白貯蔵体にペプチドを組み込み、この米を食べることで免疫を獲得させるそうです。

将来は薬を飲むのではなく、注射や食事のように食べるなど、治療方法が変わってゆくかもしれません。

高血圧ワクチン

高血圧の治療では降圧薬が使用されますが、飲み忘れの問題があり、効果が持続する薬の開発が必要とされています。

半年持続する高血圧ワクチンの開発に成功したことを、大阪大の研究グループが発表しています。
数年後には人への治験を開始したいとのことです。

血圧を上げる作用を持つ「アンジオテンシンⅡ」に対するワクチンであり、2週間おきに3回注射すると、血圧の低下が認められるとのことです。さらに効果が6カ月間以上持続することが判明しています。

経口投与が困難な高血圧患者の血圧制御や自然災害など緊急時の高血圧患者への対応、あるいは高血圧予防用ワクチンなどの可能性が期待されています。

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